日経ナショナル ジオグラフィック社 出版ディレクター 尾崎憲和氏 × 東京カメラ部10選 浅岡省一氏、Kyon.J氏、 八木千賀子氏 × 東京カメラ部運営「人生を変えた写真」



2017年4月28日(金)~5月6日(土)東京・渋谷ヒカリエにて「東京カメラ部2017写真展」が開催されました。開催期間中のイベントステージでは、人気フォトグラファー、写真業界関係者、歴代東京カメラ部10選などをお招きして、さまざまなテーマでトークショーが行われました。

5月5日(金)に行われた日経ナショナル ジオグラフィック社のトークショーでは、東京カメラ部10選の浅岡省一氏、八木千賀子氏、Kyon.J氏、さらに日経ナショナル ジオグラフィック社 出版ディレクター尾崎憲和氏にご出演いただき、「人生を変えた写真」というテーマでお話しいただきました。

日経ナショナル ジオグラフィック社 出版ディレクター 尾崎憲和氏 × 東京カメラ部10選 浅岡省一氏、Kyon.J氏、 八木千賀子氏 × 東京カメラ部運営「人生を変えた写真」

塚崎「東京カメラ部運営の塚崎です。写真展の開催に合わせまして、東京カメラ部では日経ナショナル ジオグラフィック社 出版ディレクターの尾崎さんに声をかけていただいて、『人生を変えた1枚。人生を変える1枚。』という写真集を製作いたしました。本日、ご登壇いただいている皆様の写真ももちろん掲載させていただいております。まずは写真集を作る経緯を尾崎さんに伺いたいと思います」

尾崎「創刊して129年の歴史がある雑誌『ナショナル ジオグラフィック』の日本版を出版しております、日経ナショナル ジオグラフィック社の尾崎と申します。弊社では年間20数冊の写真集やカレンダーを出していて、その出版事業の担当をしております。今回、東京カメラ部の写真集を出させていただきました。理由はシンプルです。今、日本で一番見られている写真、日本で一番受け入れられている写真は東京カメラ部で紹介されている写真じゃないか、と思っていて、それをひとつのカタチにできたら良いなと考えました」

日経ナショナル ジオグラフィック社 出版ディレクター 尾崎憲和氏 × 東京カメラ部10選 浅岡省一氏、Kyon.J氏、 八木千賀子氏 × 東京カメラ部運営「人生を変えた写真」

尾崎「東京カメラ部さんの写真は、今風だなと思っています。デジタルカメラの登場によって写真は変わり、「現像」という言葉の意味も変わってきています。そしてSNSで見られるというのも一般的になりました。東京カメラ部はそういう写真がたくさん集まったところじゃないか、と考えました。ただ、SNSをメインでやられているので、写真は流れていってしまいます。探せばどこかには残っていますが、それも大変。ですので、形に残すことには意義がある、と考えました。"今"を代表するような写真集になったと思っています」

塚崎「では、東京カメラ部10選の皆様の人生を変えた写真を見せていただきましょう。まずは八木千賀子さんからです」

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八木「これは大学の帰り道に、空が赤くなったのを面白く感じて撮った1枚です。ちょうど好きなアーティストのファンクラブで写真の募集があって、そのテーマが『フランス』だったんです。この写真を応募したところ、採用されました。そのときに、アーティストさんに『この写真を額に入れて飾りたいくらいだ』って言っていただいて舞い上がってしまって、もっと写真撮りたいという欲が強くなりました」

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八木「これは八丈島の八丈小島という無人島です。以前、ブログで知り合った友人が八丈島に移住したので、一週間ぐらい遊びに行ったんです。その後、滞在中に撮った写真をブログに載せていたら、八丈島の観光協会の方からコンタクトを頂きまして、写真を発表する機会を得ました。それから観光協会とつながりができて、呼んでいただいたり、パンフレットやWebサイトでも写真を使っていただけるようになりました」

塚崎「発表しないとこういうことは起こらないですよね。自分の写真を大事にPCに収めていたら、観光協会の方に見つかることはないですよね」

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八木「私にとって2010年は写真の変化のきっかけになった年でした。この写真はアドビさんのカレンダーにも選んで頂きましたし、2013年の東京カメラ部10選に選んで頂いたので、非常に思い入れがあります。お仕事を頂くようになったのも、この写真がきっかけだったと思います」

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八木「これは昨年の5月、H.I.S.さんの仕事でフランスに行かせて頂き、フランスの美しい村『ムスティエ・サント・マリー』というところで撮影した写真です。後ろに崖があるんですが、あまりに急な斜面に挫折して、私はフラフラと街を歩いていて、その時に偶然見かけた景色です。そしたら白い服の女性が出てきてくれて『やった!』と思いながら撮りました」

塚崎「これモデルさんじゃないんですね」

八木「このお店の方だと思います。開店準備かなにかをされているときで。やはり写真は一瞬を切り取るものだな、と。二度とこの人とは会うことはないけれど、写真として残せるということを実感しました」

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八木「これは昨年8月にBS朝日さんの『The Photographers』という番組に出させて頂いたときに撮影した1枚です。初めて奥入瀬に行ってみたんですが、前日に台風が上陸して、どう撮っていいかわからない状況でした。でも、番組の撮影も入っていたので、作品を残さないといけない。そんな中で自分を振り返ってみたんです。自分は写真を撮る上で光を意識しているなって改めて思い出しまして、光が切り取れる瞬間を待って撮りました。実は私は左目が見えないんです。なので光と影で距離を感じ取っているんですね」

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八木 「一眼レフカメラも一つのレンズで撮るものです。撮った写真をみなさんから”イイね“と褒めていただけることによって、片目で生きてきて見ている世界が、皆さんと同じっていうことを認識できて、写真に救われていると感じています。この写真は番組の最後でも印象的に使っていただきましたね」

尾崎「全ての作品に奥行が感じられますよね、物語を感じるときの一つのポイントで、この先になにがあるんだろうと考えてしまいます」

塚崎「続いてKyon.Jさんです」

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Kyon.J「もともと私はPRの現場で仕事をしていて、ある時の現場でカメラマンがインフルエンザにかかり、来られなくなったことがあったんです。そこで仕方なく、家電量販店に走ってSONYのα7を購入したのですが、そのときは全然扱えなくて。結局、携帯電話で撮っていました。この写真は、その後、両親と映画『アバター』のモデルになった中国の武陵源に旅行に行ったときにそこで撮ったものです。そういえばカメラを持っていたと、久しぶりに取り出して、なんとかオートで撮影しました。今見ると、上の雲の部分とかも飛んでしまっていてダメダメな写真です。でも、偶然RAWも同時記録していたので、これは最近現像し直しています。そこからカメラ雑誌やWebの記事で写真を独学で勉強していきました」

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Kyon.J「東京カメラ部10選2014の井上浩輝さんのこの写真を見て、こういう風に撮りたいと思ったので、Facebookのメッセージで『撮りたいです!』って伝えたんです。井上さんには『写真は現像するんだよ』ということなどを教えてもらいました。それまではコントラスト高め、彩度高め、明瞭度高め、全部高め(笑)にiPhotoというソフトで加工して、SNSにアップして自慢していました。会社の人に見せてスゴイって言ってもらって、その時はそれで大満足でした」

塚崎「それからしばらくした写真がこちらです。かなり印象が変わりました」

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Kyon.J「さきほどの武陵源の写真から1年くらい後の2016年の2月に、中国の桂林にいきました。朝4時くらいに起きて山に登った時の写真です」

塚崎「ずいぶん色味が変わったような気がしますが?」

尾崎「この一枚はナショナル ジオグラフィックでも採用させていただきました。1枚目の作品と比べると、だいぶ変化していますね」

Kyon.J「日の出を撮ろうと思って登って、太陽が登ったあとに休憩していたんです。そしたら、山の間から光が差し込んできたので、撮りました。左側の川に船がいて、光の射す方に来てくれたらラッキーだなと思い5分くらい待ったんですよね。そうしたら下の方から別の船が来てくれて連写しました。このとき気付いたのですが、中国の山は水墨画のようなトーンが似合う。それが上手くいったのが次の1枚ですね」

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Kyon.J「雲南省に旅行に行ったときの1枚です。現地には9日くらいいました。ここは湿度が高くて霧が発生するところ。それがものすごくて真っ白になってしまうんですね。この写真はずーっと待っていて、風が霧を飛ばして棚田が見えた瞬間です。モノクロっぽいですけど、そうではありません。そこで気付いたのですが私達アジア人にしかないセンスがあると思います。そこに欧米的な現像テクニックをミックスしながら自分の世界をつくっていけたら、と考えました」

塚崎「その辺から現像が変わっていったんですか?」

Kyon.J「そうですね、もしかしたら自分に合うかもしれないという感じでした。前の桂林の写真がきっかけになって、海外からのインタビューや取材が増えました。まさに自分の人生を変えた1枚です。たくさんの方に知ってもらえたことだけじゃなくて、自分の写真観が変わったと思います」

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Kyon.J「これは自分の価値観を変えてくれた写真、というか旅なんですけど、今年の2月にノルウェーに行きました。人が少ないところで山と湖と氷河しかない。そういう環境で行き先を決めずに天気を見ながらハイキングをしたり、山登りしたり、という未知の世界を探検する気持ちで行きました。出来上がった1枚の写真が全てではなく、そこにたどり着くまでの体験すべてが自分の財産になって、写真に反映されていくのではないかと考えています」

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Kyon.J「今年の自分のテーマは『世界を探検する』としています。今後は写真1枚を撮りに行くのではなくて、ローカルの人達と交流したり、知識を教えていただきながら、天気が良ければ撮る。天気が悪くて撮れなくても旅をエンジョイする気持ちは忘れちゃいけないと思います」

塚崎「それでは、浅岡省一さんの写真です」

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浅岡「この写真はカレンダー(フォトテクニックデジタル1月号の付録)の表紙になったり、メディアの露出が多いこと、そしてこの写真で2015年の東京カメラ部10選になれたことから今回、『人生を変えた写真』に選びました。僕は2013年の東京カメラ部10選の富久さんと仲がいいんですが、彼の作品で感動した写真があるんです。水たまりを利用した写真なんですが、僕も撮ってみたいなと思っていたんです。そしたらある日、撮影に行ったときにゲリラ豪雨にあいまして、そこで水たまりのことを思い出して撮った1枚です。自分の中にそういう記憶を貯めておくって大事ですね」

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浅岡「これは2010年ですね。写真家 小澤忠恭先生の展示会にお邪魔して、挨拶させていただいく機会があったんですが、そしたら『君にプレゼントがある。あそこの道路からキレイな夕焼けが撮れるから、撮ってきなさい』と言われたんです。行ってみると厚い雲が、うまく焼けてくれていて、そこで撮った1枚です。小澤忠恭先生は僕の写真の夕景と夜景の色使いが良いって見ていてくれていたんです。ということで、これが写真に本気になったキッカケの1枚です」

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浅岡「これは初めてストロボを使った写真です。お正月なら人がいないだろうってことで、丸の内で日の出前から準備して撮りました。ここからストロボをつかい始めました」

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浅岡「雨の中でストロボを使ってみたカットです。最初は日の出を使って撮ろうと思っていたんですが、大雨で無理。でも撮れないんじゃ申し訳ないってことで、ストロボを使って色々試行錯誤しながら撮りました。後ろと前、あと木にも当てて3灯使いました」

塚崎「このあたりから雨でストロボ使うのが流行り始めましたよね」

浅岡「そうですね、こんなにブームになるとは思っていなかったですね。内心やったぜ!って感じでした(笑)」

塚崎「そして進化系です」

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浅岡「夕焼けとストロボをミックスした最終型です。これは東京カメラ部さんの最初のコンテストで入賞したカットです。このポーズも流行りましたね」

塚崎「Webにアップしていたことも大きいですよね。それが小澤忠恭先生の目にも止まった?」

浅岡「まさにそうですね。先生は写真の評価が気になるから自分の名前でWeb検索するんですって。そうすると君の写真が出てきたんだよって言ってくれました」

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塚崎「こうして皆さん、作品を発表してきたことで世の中に出てこられました。作品を発表していないと浅岡さんのように見つけてもらえることはありません。

これは私たちも後で知ったことなのですが、Kyon.Jさんは、東京カメラ部10選2014の井上浩輝さんとのつながりがありました。井上さんは東京カメラ部に写真を発表(投稿)して、褒められて嬉しいからますます写真を撮るようになって10選に選ばれた。そして、井上さんはプロ写真家となって人生を変えた。その井上さんが東京カメラ部で10選に選ばれた作品などをKyon.Jさんが見て井上さんに撮影ツアーを依頼して指導を受けた。その後、Kyon.Jさん自身も写真を撮りに行って東京カメラ部で発表して褒められた。褒めらると嬉しいから、また、撮りに行った。そこでまた新しい風景に出会って作品を撮っていった。続けていたら、Kyon.Jさん自身もなんと10選に選ばれた。そして、いまここに登壇されている。2人の撮影、発表、そして周りから応援(賞賛)によって、二人の人生が変わっていったんです。

井上さん、Kyon.Jさん。お2人においては、「人生を変えた一枚が、人生を変える一枚」になったんです。ただ、その実現の裏には、2人の努力、才能に加えて、発表するという行為、賞賛という応援があったんです。

八木さんも、最初の写真で褒められてなかったら、ここまで続かなかったかもしれません。

つまり、皆さん、皆さんの応援は撮影者の人生にとてもとても大きな影響力を持つことがあるんです。その重みを考えてみてください。また、一方で、辛口コメント、クレームをする際には、その意義と影響力についても考えてみてほしいのです。

東京カメラ部ではコメントもチェックしていて、誹謗中傷等は削除しています。コメントを書く方は、作品に辛口コメントをしたり、現像方法にダメ出しをしたり、撮影に問題があるといった(もしかしたら誤解に基づくかもしれないのに)辛口コメントを、相手を傷つけようという意図はなく独り言のような比較的気軽な気持ちでしているかもしれません。ですが、東京カメラ部の写真は多いと80万人が見ますから、その気軽なコメントを見る方も数万人単位でいるかもしれない。こうなると、そのコメントが誘発剤となって次々とキツイコメントが書かれるようになったり、誤解が作品や投稿者名とセットで拡散されて、投稿者の方の名誉が深く毀損されてしまうかもしれないのです。

また、そこまで行かなくとも、コメントをされた本人がそのコメントをとても重く受け止めてしまい、傷つき、発表を下手すると撮影を止めてしまうかもしれないのです。この責任をコメントをする方は負えるのでしょうか?その人の才能をつぶすような責任はだれも取れないと思いますし、負うつもりもないのだと感じています。だから、コメントには気をつけて欲しいと思っています。

私たちは作品を発表して欲しいと思っています。そうするとこうして人生が変わっていきます。そのためにも、写真を撮って欲しい。いろんな人に出会って欲しい。そして写真を見る人たちには才能を育てるつもりで応援するか温かく見守ってほしいと思っています。また、そしてみなさんがお応援してくださることで、育ってきた才能がこの写真集に詰まっていますので、よろしければぜひお手にとってご確認していただければと思っています。

最後に尾崎さんから今回の写真集についていかがですか」

尾崎「今日は楽しいお話をありがとうございました。『人生を変えた写真』というテーマだったんですが、みなさんのキャリアを考えるとこれから出てくるんではないかな、と思うんですよね。これから10年後すごい写真家さんになっていて、この場を振り返って自分は何を言ってたんだろうと、恥ずかしくなるかもしれません。でも振り返ることが良くて、そこでステップアップしていくんだと。そのようにして、それぞれのやり方で努力をし、成長していただければと思います。それに関して私は今回、写真集という形で東京カメラ部10選の方々を応援させていただきました。みなさんも様々な形で東京カメラ部の方々を応援していただければと思います」

塚崎「本日はありがとうございました」

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